実は歯周病のはじまり?

- 歯磨きの時に血が出る
- 朝起きると口の中がネバつく
- 口臭が気になる
- 歯茎が貼れている、赤くなっている
- 最近歯がぐらぐらしてきた
一つでも当てはまる方は、歯周病の可能性があります。
名東区・星ヶ丘の歯医者 成瀬歯科医院へご相談ください。

一つでも当てはまる方は、歯周病の可能性があります。
名東区・星ヶ丘の歯医者 成瀬歯科医院へご相談ください。
歯周病は、歯を支える組織が細菌感染によって破壊されていく病気です。
初期は「歯肉炎」と呼ばれ、歯ぐきの炎症から始まり、放置すると「歯周炎」に進行してしまいます。
歯肉炎

歯周ポケット ~3mm
歯ぐきが赤く腫れる、ブラッシング時に出血するなどの症状が現れます。
正しい歯みがき指導(ブラッシング指導)と、歯科医院でのクリーニング(PMTC)で改善が可能です。
軽度歯周炎

歯周ポケット 3~5mm
歯ぐきが赤く腫れ、歯周ポケットが3~5mmに拡大してきます。
プラークや歯石を除去する「スケーリング(歯石除去)」を中心に治療します。
自宅でのケアの見直しも重要です。
中等度歯周炎

歯周ポケット 5~7mm
歯周ポケットが深くなり、何もしていなくても血や膿が出るなどの症状が現れます。
歯ぐきの中まで入り込んだ歯石や汚れを除去する「SRP(ルートプレーニング)」という深いクリーニングを行います。症状により薬剤の使用もあります。
重度歯周炎

歯周ポケット 7㎜以上
歯が大きく揺れる、膿が出る、口臭が強くなる、などの症状が現れます。
歯周外科治療(フラップ手術など)や、状態によっては抜歯が必要な場合もあります。
感染部位の徹底的な除去と、治療後の再発防止が重要です。
歯周病は自覚症状が少ないまま進行するケースが多く、特に初期段階では気づかない方がほとんどです。
「最近歯ぐきが腫れてきた気がする」「歯が少し揺れる」などのサインを感じたら、早めの受診をおすすめします。
近年の研究で、歯周病はお口の中だけでなく、全身の健康にも影響することがわかってきました。
歯ぐきの炎症が慢性的に続くと、歯周病菌や炎症物質が血流に乗って全身に広がり、以下のような病気を引き起こすリスクが高まるとされています。
歯周病の炎症によって体内のインスリンの働きが弱まり、血糖値のコントロールが難しくなることがあります。また、糖尿病の方は免疫力が低下しやすく、歯周病が悪化しやすいという相互関係もあります。
歯周病菌が血管内に侵入すると、動脈硬化を進行させる原因になります。その結果、心筋梗塞や狭心症などの心疾患リスクが上がると考えられています。
心疾患と同様に、歯周病菌が血流に乗ることで脳の血管が詰まりやすくなり、脳梗塞の発症リスクが高まるとされています。
高齢者に多い誤嚥性肺炎は、口腔内の細菌が肺に入り込むことで起こる肺炎です。歯周病によって増えた細菌が原因になることがあり、口腔ケアが重要な予防策となります。
妊娠中の歯周病が進行すると、炎症性物質が子宮に悪影響を与える可能性があり、早産や低体重児出産のリスクが高まるといわれています。妊娠期の口腔ケアは、母体と胎児の健康を守るためにも重要です。
メタボリックシンドロームの状態では免疫機能が低下し、歯周病菌に対する抵抗力も弱まるため、歯周病の進行を助長すると考えられています。また、歯周病によって慢性的な炎症が体内に広がり、生活習慣病のリスクがさらに高まることも指摘されています。
当院では、歯周病の進行度を正確に把握するために、以下のような検査を専用の機器を用いて丁寧に行い、患者さん一人ひとりの状態に合わせた治療計画をご提案しています。
目には見えない歯周病の進行を可視化することで、より的確で効果的な治療を実現します。
骨の状態や歯周病の進行具合を確認します。
炎症や支えの強さを調べます。
専用の器具で歯ぐきの深さ(ポケットの深さ)を測ります。

お口の中の細菌の種類や活動状態を確認します。
スケーリングやルートプレーニングで改善されない場合は、歯肉を切開して根に付着した歯石やダメージを受けた肉芽(歯周病の炎症によってできる組織)を除去します。
リグロスという薬剤を使って歯槽骨などの歯周組織を再生します。進行した歯周病でも、歯を抜かずに治療出来る可能性があります。
グラグラしている歯と周囲の歯を接着材料で繋ぎ合わせて一時的に固定します。状態が安定するまでの応急的な処置です。
重度の歯周病で歯を失ってしまった場合は、義歯、ブリッジ、インプラントによって歯の機能を取り戻すことができます。
歯周病は、一度よくなってもそのままにしておくと再発しやすい病気です。だからこそ、症状が落ち着いたあとも「予防」がとても大切になります。 名東区・星ヶ丘の歯医者 成瀬歯科医院では、患者さんが歯ぐきの健康をずっと保てるように、以下のようなサポートを行っています。
「また悪くなったらどうしよう…」と不安になる前に、安心して通える予防ケアを一緒に続けていきませんか?
A.歯周病の症状は、
・歯ぐきの腫れ、痛み
・歯ぐきからの出血
・歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝が病的に深くなる)ができる
・歯周ポケットから膿が出る(歯槽のう漏)
・歯がグラグラする
・口臭がする
などです。これらの症状を自覚したら歯周病である可能性があります。
しかし、歯周病は自覚症状があまり感じられないままに進行することもあり、虫歯になりにくいタイプの人は歯周病にはなりやすいタイプであることも多いです。
したがって、これまであまり歯で困った経験がなかった方でも、歯周病である可能性はあります。
歯周病のリスクは年齢とともに上がります。
歯科を長いこと受診していない場合は歯科医院で診察、検査を受けることをお勧めします。
A.歯ぐきから出血したら、歯周病である可能性があります。
歯磨きで出血する原因の多くは歯周病です。それ以外では硬い歯ブラシで強く歯磨きをすることによって歯ぐきを傷つけた場合が考えられます。
また、全身疾患により出血しやすくなったり、服用している薬によることもあります。
歯周病には歯肉炎と歯周炎があります。歯磨きを怠るとまず歯ぐきにだけ炎症が起こり、歯肉炎になります。適切に歯磨きを行うとすぐに治ります。
しかし、歯肉炎をそのままにしておくと、炎症が歯を支えている骨にまで進行し骨を溶かしてしまいます。
その状態が歯周炎です。
ひどい場合には歯を抜かなくてはならなくなります。そうなる前に少しでも出血があれば、歯科を受診することをお勧めします。
A.お口の中で、歯やかぶせ物などの表面に付着し形成される、細菌とその生産物の集まった塊のことです。
食べ物の残りかすだけではなく、白色~黄色でネバネバして歯に付着します。プラークの中の特定の細菌とその生産物が、歯ぐきに炎症を引き起こす原因となります。プラークは付着すると、うがいやスプレー洗浄では除去できないため、歯ブラシ等でこすって落とす必要があります。
プラークにカルシウムが沈着すると、固まって歯石となります。
歯石は歯ブラシでも落とすことはできなくなり、歯石の表面にさらにプラークが付着するという悪循環が始まります。
A.歯と歯ぐきの間には、健康な人でもわずかな隙間があり、この部分を歯肉溝(しにくこう)と言います。
おおよそ1~2mmの深さがあります。歯周ポケットとは、歯周病の炎症により、この歯肉溝が深くなった病的な状態を示します。
歯周組織検査の際は、歯肉溝にプローブと呼ばれる先の細い器具を軽い力で挿入し、その深さと歯ぐきから出血があるかどうかを測定します。
4mm以上の深さがある、あるいは歯ぐきからの出血があれば、歯周病に罹患しています。
3mmの深さの場合は境界値ですので注意が必要です。
A.歯周病は進行するにしたがって、歯を支える顎の骨(歯槽骨)が吸収していきます。
歯周病の治療を行うと、それ以上顎の骨が吸収するのを防ぐことはできますが、限られた条件以外では、失われた骨を元通りに再生することはできません。
したがって、歯科医院を受診した時点で歯を支えることができないくらい顎の骨が吸収している場合は、治療を行っても歯のぐらつきを改善することはできません。
また、そのような歯の場合、残したとしても歯が自然に抜け落ちてしまい、食事と一緒に飲み込んだり、最悪の場合、気管に誤嚥したりして大変危険です。
それだけでなく、重度の歯周病の歯が残っていると、その歯から歯周病菌が他の歯に感染して歯周病を悪化させる要因にもなります。糖尿病などの全身への影響も無視できません。
それゆえに、非常に残念ではありますが、見た目は虫歯のない健康そうな歯であっても、重度の歯周病の場合は抜歯になってしまう場合もあります。
A.歯周病を予防するためには、何よりもまずプラークコントロールが不可欠です。
歯の周りに付着したプラーク(歯垢)を除去し、細菌を減らすことで歯周病の進行を食い止めることができます。
歯の表面や浅い歯周ポケット内のプラークは、ご自身の毎日のブラッシングによって大体は取り除くことができますが、残念ながら完璧に取り除くことは困難です。
また、歯周ポケットの奥深くに入り込んだプラークは、ご自身で除去できないため、そういったプラークが蓄積すると歯石化し、ますますブラッシングだけで除去することは難しくなります。
したがって、歯科医院で定期的に専門的なクリーニングを行う必要があります。
患者さんと歯科医院の相互の取り組みによって、歯周病を予防していきます。